2026年4月開始予定の介護情報基盤ですが、「介護情報基盤とは何か」「どのように現場で活用されるのか」といった疑問や不安を抱いている方も多いのではないでしょうか。
実際、開始前にしっかり内容を理解しておかないと、制度が始まってから慌てて対応することになります。
特にまだ事業所を立ち上げたばかりの方や、新しく責任者になった方にとってはハードルが高く感じられることもあります。
しかし、基本的な考え方や運用の流れを押さえておけば、制度開始後スムーズに対応することは十分可能です。
この記事では、介護情報基盤の概要から活用方法、導入時の注意点まで、初めての方にも分かりやすく整理して解説します。
読み終える頃には、どう備えれば良いのかがしっかり理解できる内容となっていますので、不安を感じている方もぜひ最後までご覧ください。
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介護情報基盤とは?
介護情報基盤とは、いままでバラバラだった介護に関する情報をひとつに集約し、介護事業所や市町村、医療機関などが情報を共有しやすくするためのシステムです。
共有される内容は以下の通りです。

- 運用の目的
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画像:公益社団法人国民健康保険中央会「介護情報基盤の概要 介護事業所のみなさまへ(2025年11月版)」P.4より引用 今まで施設や自治体がそれぞれやり取りしていたものを介護情報基盤に集約し、事務作業の効率化をはかることが目的です。
また、介護業界は紙で情報のやり取りをすることが多く、現場の負担となっていましたが、介護情報基盤を活用すればより簡単に必要なやり取りを完結させることができます。 - 活用方法
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画像:厚生労働省「介護情報基盤について」P.19より引用 事業所の具体的な活用方法としては、
①介護情報基盤に登録された介護情報を閲覧できる
②LIFEやケアプランの情報を登録できる
この2点が主な内容です。例えば、現在介護認定情報や介護保険証などの情報は今までケアマネージャーや利用者に確認しているかと思いますが、これらが介護情報基盤上で確認できるようになります。
新規の利用が決まるたびに訪問や電話で確認する必要がなくなり、日々の業務効率をあげることができます。
参考:厚生労働省「介護情報基盤について」P17,22
- 今後のスケジュール
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画像:公益社団法人国民健康保険中央会「介護情報基盤の概要 介護事業所のみなさまへ(2025年11月版)」P.22より引用 運用開始は2026年4月ですが、介護情報基盤へのデータ送信が完了した市町村から開始となるため、詳しくは市町村のHPを確認してください。
介護事業所が介護情報基盤を活用するためにはカードリーダーの導入やアカウント設定が必要となります。
導入に活用できる助成金もあるので、計画的に活用しましょう。
事業所が準備すること

導入にあたって、事業所では準備が必要です。
まず、介護情報基盤はWEBサイトなので、インターネット環境とインターネットがつながる端末を用意しましょう。
次に設定です。
- 電子証明書のインストール
- カードリーダーの購入(マイナンバーカード読み取り用)
- マイナンバーカード読み取り用アプリのインストール・設定
- 介護WEBサービスの設定、ユーザー設定など
事業所が上記の設定を行い、市町村が介護情報基盤の接続を開始していれば利用を始められます。市町村のHPやお知らせで確認しましょう。
介護情報基盤の導入が与える影響
介護情報基盤の導入により、施設やスタッフ、利用者にはどのような影響があるのでしょうか?それぞれ確認していきましょう。
- 介護事業所・現場スタッフ
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画像:公益社団法人国民健康保険中央会「介護情報基盤の概要 介護事業所のみなさまへ(2025年11月版)」P.13を元にカイビズで作成 上記は一例ですが、今までケアマネージャーや家族、利用者に確認していた書類をWEB上で確認できるようになり、訪問や電話などの手間を減らせます。
また、認定結果は判定がでてから通知の送付まで時間がかかっていましたが、判定後はすぐに確認できるようになります。
市町村やケアマネージャーとの書類のやりとりが不要になり、スタッフの事務作業の負担が大幅に改善されるでしょう。
- 利用者・家族
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介護情報基盤で介護事業所がWEB上で必要な証書を確認できるようになることは、家族や利用者にとってもメリットがあります。
介護サービスを利用するごとに提出していた介護保険証や、年に1度報告が必要な限度額も事業所が自ら確認することができるので、報告の必要がなくなります。
特に認知症などで書類の管理が難しい方、仕事と介護を両立しているご家族にとっては、介護サービス利用の負担が軽減されます。
介護情報基盤導入の注意点
介護情報基盤の導入において、注意点をまとめました。
開始時に困らないよう、事前に対策しておきましょう。
- 個人情報保護とセキュリティ対策の徹底
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介護情報基盤では、利用者の健康状態や生活状況、家族構成など重要な個人情報を扱うため、セキュリティ対策の徹底が必要です。
アクセス権限の設定やパスワード管理など、必要な情報に必要な人だけがアクセスできる仕組みを整えることが重要です。
また、外部からの不正アクセスを防ぐための設定や端末自体の管理など、あらゆる事態を想定したセキュリティ対策を検討しましょう。
運用の担当者を決めて日常的なチェック体制やログ管理を行うことで、リスクを最小限に抑えることもできます。 - スタッフ教育や運用ルールづくり
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介護情報基盤は非常に重要な情報を扱うため、スタッフへの教育も重要です。
基礎的な操作方法はもちろん、入力時のルールや誤入力の防止策など、日々の運用に直結する内容を共有しておきましょう。また、運用開始前までにある程度の運用ルールを決めておくと導入がスムーズです。
入力の最終チェックは誰が行うのか、どの情報をいつ入力・確認するのかなどを文書化することで、組織として安定した運用が可能になります。
- 業務フローの見直し
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介護情報基盤を導入すると、今まで紙でやり取りしていた書類がWEB上での閲覧となり、事務作業に割いていた時間を別の業務に充てることができます。
今までの業務フローを見直し、1日の時間の使い方や一人ひとりの役割を再構築することで、より質の高いサービスを提供することが可能です。質の高いサービスは利用者の満足度を上げ、結果的に安定した運営にもつながります。
こんな時どうする?(Q&A)
Q1. 導入に費用はかかりますか?
介護情報基盤の利用料はかかりませんが、インターネット端末やカードリーダーの購入に費用がかかります。
購入を支援する助成金もあるので、ぜひご活用ください。
Q2. 介護情報基盤を導入しないリスク・デメリットはありますか?
介護情報基盤を導入しないと、今までのように給付に必要な証書などを紙でやりとりすることになります。訪問や郵送などスタッフの負担を減らせず、運営が非効率になる可能性があります。
また、証書の確認にはケアマネージャーや利用者への問い合わせが必要で、相手方にも時間をとらせてしまうことになります。
Q3. 導入は何から始めたら良いですか?
まずは必要な機器を準備して、その後アプリやWEBサイトの登録を進めます。市町村の接続が開始次第利用できます。具体的には以下のイメージです。
- インターネットが利用できる端末とマイナンバーカードの読み取り機器(カードリーダー)を用意
- マイナ資格確認アプリと介護保険資格確認等WEBサービスを端末にセットアップ
介護保険資格確認等WEBサービスでは、次の内容を登録します。
- 事業所ユーザの認証
- 管理者ユーザアカウントの登録
- 管理者ユーザの認証
- マイナ資格確認アプリアカウント情報登録
- 一般ユーザアカウントの登録
※参考:公益社団法人国民健康保険中央会「よくある質問 – 介護情報基盤ポータル」
まとめ
介護情報基盤のポイントをおさらいしてらいしましょう。
- 運用開始は2026年4月から(自治体のHPを確認)
- 介護保険証やその他給付に必要な書類がWEBで閲覧可能になる
- 導入にはカードリーダーやアカウント設定など準備が必要
初めてのことで不安になる方も多いかと思いますが、しっかり準備をしておけばスムーズに導入できます。
また、介護情報基盤の導入は現場スタッフの事務作業負担を軽減することにもつながり、働きやすさやサービスの質の改善も期待できます。
ただ、導入にはカードリーダーの購入など備品を揃える必要があり、複数事業所を運営している場合は経費もかかります。
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この記事の監修者
カイビズ編集部

訪問介護事業所を自社で運営してきた実績をもとに、介護現場での課題に即した情報発信を行っています。
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